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2000
08.31

酔い方でチエック 食道がんのリスク

Category: がん(癌)   Tags:健康
遺伝子的に酒に弱い人が酒を飲み続けると、「食道がん」の発生率が高くなることが、最近の研究でわかりました。「酒が強いか弱いか(飲めるか飲めないか)」は、アルコール代謝に関係する酵素をつくる遺伝子の型で決まります。自分のタイプを知り、酒とのつきあい方を見直しましょう。
慶應義塾大学教授 石井 裕正


食道がんになりやすいタイプ


 一般に「食道がん」は、「50歳以上の男性」で、「飲酒量が多い」「たばこをよく吸う」「熱い食べ物、辛い食べ物など刺激物を好む」人に多いといわれますが、食道がんの発生には、飲酒や喫煙など生活習慣だけでなく、「酒が強いか弱いか」を決める遺伝子の型が深く関係していることが、最近の研究でわかってきました。

 飲酒量の多い国に、食道がんの死亡率が高い傾向が見られるなかで、日本人は飲酒量がそれほど多くないにもかかわらず、食道がんの死亡率が高くなっています。これは、日本人は遺伝子的に酒に弱い人が多いからだと考えられます。


酒が飲める人と飲めない人の違い


 体内に入ったアルコールは、肝臓で「アルコール脱水素酵素(ADH)」の働きにより、「アセトアルデヒド」に分解されます。アセトアルデヒドは毒性の強い物質で、酒を飲んだときに、顔が赤くなったり、頭痛や吐き気、動悸の原因となるほか、発がん性のあることが動物実験で確認されています。このアセトアルデヒドは、「アルデヒド脱水素酵素(ALDH)」により、無害の「酢酸」に分解され、最終的には「二酸化炭素と水」に分解されて、体外に排泄されます。

 ALDHには、ALDH1とALDH2があり、「酒が強いか弱いか」は、主にALDH2の活性の程度で決まります。ALDH2の活性が弱い人は、アセトアルデヒドがスムーズに分解されず、高濃度で体内に滞留します。

 活性の程度は、ALDH2をつくる遺伝子によって決定されます。飲める(活性が高い)タイプの遺伝子型を「1型」、飲めない(活性が低い)タイプの遺伝子型を「2型」とすると、2つの遺伝子の、それぞれの組み合わせによって、「1/1型(酒が強い人)」「1/2型(飲もうと思えばある程度飲めるが、酒が弱い人)」「2/2型(まったく飲めない人)」の3つに分けられます。日本人のうち、1/1型は58%、1/2型は35%、2/2型は7%です。

 このなかで最も食道がんのリスクが高いのは、「1/2型」の人です。横山顕博士らの調査では、「1/2型で、酒をよく飲む人」の食道がんの発生率は、「1/1型で、よく飲む人」の12倍にもなっています。


「酒が強いか弱いか」の判定法


 酒を飲んで顔などが赤くなることを「フラッシング」といい、酒が強いかどうかは、「フラッシング質問法」という簡単な判定法で調べることができます。これは、「グラス1杯程度のビールを飲んだとき、『現在、すぐ顔が真っ赤になりますか』『飲酒を始めて1~2年ころ、すぐ顔が真っ赤になりましたか』」という質問に対して、「いつも」「ときどき」「いいえ」で答えます。判定は、いまも飲酒を始めたころも、「いつも」顔が赤くなるなら「1/2型」、または「2/2型」です。また、いまは「いいえ」で、かつては「いつも」なら「1/2型」、いまもかつても「いいえ」なら「1/1型」と考えられます。

 この質問法で、「1/2型」と判定が出た人は、たとえ飲めても「酒に弱い」のですから、飲酒は控えめにしましょう。毎日飲むなら、1日1合の上限を守ってください。もちろん、酒に強いと判定が出た人も、飲み過ぎると肝臓や膵臓の病気になりやすいので、1日1~2合を目安にしましょう。自分の酒の強さを知り、食道がんのリスクを減らしてください。

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