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2000
07.18

概日リズム睡眠障害の治療 非24時間睡眠覚醒症候群と睡眠相後退症候群

Category: 不眠症・睡眠障害   Tags:健康
夜更かしや夜勤など不規則な生活がきっかけで、睡眠・覚醒のリズムが崩れて睡眠障害を起こす人が増えています。これを「概日リズム睡眠障害」といいます。
国立精神・神経センター医長 梶村 尚史先生

1.不眠症対策と治療
2.概日リズム睡眠障害
3.睡眠時無呼吸症候群
4.快眠方法3か条


概日リズム睡眠障害とは


概日リズムと体内時計


 人間は通常、朝起きて、夜眠ります。こうした睡眠と覚醒は、ほぼ1日の周期で繰り返されており、このリズムを「概日リズム」といいます。概日リズムは、脳の「視交叉上核」で刻まれており、この仕組みを「体内時計」といいます。体内時計は本来、約25時間周期で繰り返されていますが、「光」の情報が網膜から視交叉上核に伝達されることによって24時間に調整されています。また、3度の食事や、学校や会社などの社会的な要因も概日リズムの調整にかかわっています。

 この概日リズムが乱れるために起こる睡眠の問題を「概日リズム睡眠障害」といいます。


概日リズム睡眠障害の種類


概日リズム睡眠障害」には一時的なものでは、海外旅行で起こる「時差ボケ」なども含まれますが、長期的な障害では主に次の2つがあります。

「非24時間睡眠覚醒症候群」は、睡眠時間帯が1日につき1~2時間ずつ、ずれていく状態で、毎日決まった時間に寝起きすることができなくなります。

「睡眠相後退症候群」は、「宵っ張りの朝寝坊」が続いている状態で、睡眠時間帯が遅くにずれたまま固定され、通常の時間帯に戻すことができません。
極端に遅れると、昼夜が逆転することもあります。どちらの場合も、睡眠自体はとれていることが多いのですが、社会生活に支障を来すことが問題となります。 


概日リズム睡眠障害の原因は


 非24時間睡眠覚醒症候群は、体内時計を24時間に調整できなくなるために起こります。 外の光の情報が、網膜から視交叉上核に伝達される過程のどこかでうまく伝わらなかったり、体内時計自体が正常に機能していないなどの原因が考えられます。中枢神経障害や精神障害がある場合に見られることがあります。

一方、睡眠相後退症候群の場合、子どものころから宵っ張り傾向にあった人が、試験前などで夜更かしが続いたり、深夜勤務などをきっかけに、遅れたリズムを元に戻せなくなることが多いようです。 


概日リズム睡眠障害の治療方法


 概日リズム睡眠障害の治療では、患者さんの乱れた生体リズムを正常に戻すため、「高照度光療法」や「薬物療法」などが行われます。

高照度光療法


高照度光療法とは、朝の2~3時間、2500ルクス以上の強い光を浴びることで、体内時計を調整していく治療法です。入院治療を行う場合、患者さんは「光療法室」で睡眠をとり、朝、起こしてもらったら、部屋に設置された照明を浴びます。光療法室は、天井や壁の一部が蛍光灯で覆われており、3000~5000ルクスもの強い光を浴びることができます。自宅で行う場合は、小型の光治療器が貸し出されます。光を浴びている間は、食事をしたり本を読んだりしてもかまいませんが、1分間に1~2回は光源を見るようにします。なお、太陽光を浴びることでも同じような効果があります。

薬物療法


 光療法と合わせて、「ビタミンB12」や「メラトニン」を服用することもあります。
ビタミンB12は、光の感受性を高める働きがあるといわれています。多めに摂取しても排泄されるので、副作用の心配はありません。メラトニンは、本来、脳の松果体という部分から分泌されているホルモンで、夜、周囲が暗くなると分泌量が増え、眠気を高めたり、体内時計を調節する作用があります。このメラトニンを夜に服用すると、生体リズムを前進させることが期待できます。ただし、性腺ホルモンの分泌や免疫力を抑制するといった副作用も報告されているため、現在、日本では、睡眠外来のある医療機関などで、試験的に用いられています。

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