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2000
05.10

アルツハイマー型認知症 薬による治療法や回想法など

現在、「アルツハイマー型痴呆」の根本的な治療法は見つかっていません。しかし、脳の神経伝達物質を補充する新薬や、古い記憶に働きかける「回想法」などが注目されています。

1.アルツハイマー・痴呆症と生理的な物忘れとの違い
2.痴呆症の原因となる病気 痴呆の種類
3.アルツハイマー型認知症 薬による治療法や回想法など
4.アルツハイマー病・痴呆症とつきあう5か条


「アルツハイマー型痴呆」とは?


 「アルツハイマー型痴呆」は、脳の神経細胞がどんどん脱落していき、脳が萎縮する病気です。記憶力や判断力をつかさどる部分だけでなく、人間が生きていくための基本的な能力をつかさどっている部分にも萎縮が起きてきます。症状としては、まず最初に起きる病的な物忘れのほかにも、さまざまな症状があらわれることがあります。

 現在の段階では、どんな原因で脳神経細胞が脱落するのか、はっきりとはわかっていないため、根本的に治療することも、進行を止めるのも難しいというのが現状です。ただ、アルツハイマー型痴呆の進行を遅らせたり、症状を軽くすることはできるようになってきています。


薬による治療


 アルツハイマー型痴呆は、神経伝達物質の1つで、学習や記憶に関連が深い「アセチルコリン」が減ることが知られています。そこで、神経伝達物質を分解する酵素の働きを抑えて、アセチルコリンの濃度を高める「神経伝達物質作動薬」という薬が注目されています。なかでも、最近開発された「塩酸ドネペジル」という薬は、日本では、昨年の秋から治療に使えるようになりました。

 この薬は、アルツハイマー型痴呆の症状を改善し、進行を遅らせるという効果が期待されています。まだ使い始めて短い期間ですが、早期の患者さんに用いた場合、物忘れの程度や生活能力が改善されるケースも報告されています。


古い記憶に働きかけて、能力の回復を図る回想法


 アルツハイマー型痴呆の患者さんは、新しいことを覚えられないだけでなく、今までもっていた記憶も障害されていきます。その際、新しい記憶から失われていき、古い記憶が残るという特徴があります。そこに注目したのが、「回想法」という心理療法です。

 回想法は、アメリカの精神科医が開発したもので、日本では主に痴呆患者のグループ療法として行われています。8人前後の患者さんのグループをつくり、落ち着いた雰囲気の中で、それぞれが覚えている古い記憶を自由に語ったり、ほかの人の話を聞いたりします。グループにはスタッフもいっしょに参加し、話のきっかけを作ったり、さりげなく患者さんをフォローしたりします。患者さんは、残っている脳の神経細胞を総動員して話をすることになるので、神経細胞の間に新たなネットワークがつくられることが期待できます。また、他者とのコミュニケーションをとることもできるようになります。

 回想法は、痴呆の根本的な治療にはなりませんが、「抑うつ状態の改善、不安の軽減、満足感や自尊心の向上、心理的健康状態の増進」のために、効果的な方法だといえます。


日常生活での注意


 回想法の趣旨は、日常生活で患者さんと接するときのヒントにもなります。患者さんが昔の話を始めたら、素直に耳を傾けてください。患者さんが得意だったことについて、家族の人が話しかけるのもよいでしょう。患者さんの話が間違っていても、つじつまが合わなくても、訂正せずに聞いてあげるのがコツです。


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