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2000
05.08

アルツハイマー・痴呆症と生理的な物忘れとの違い

中高年になって、「物忘れ」が多くなると、「痴呆かしら」と心配になる人も多いようです。「加齢に伴う物忘れ」は、誰にでも起こるものです。「病的な物忘れ」との違いを理解しておきましょう。

1.アルツハイマー・痴呆症と生理的な物忘れとの違い
2.痴呆症の原因となる病気 痴呆の種類
3.アルツハイマー型認知症 薬による治療法や回想法など
4.アルツハイマー病・痴呆症とつきあう5か条


生理的な物忘れ


 私たちの脳の記憶機能は、「新しい情報を脳に取り込み、それを覚え込む能力(記銘)」「覚え込んだ情報を脳の中に長らく保存しておく能力(保持)」「脳の中に保存されている情報を、必要に応じて思い出す能力(想起)」の3つの部分から成っています。これらの機能のうち、どこかが障害されると、物忘れが起こります。

 40歳を過ぎてくると、「知人の名前が思い出せない、よく知っている地名をど忘れする、前日の夕食に何を食べたのか思い出せない」といった物忘れをしやすくなります。これは誰にでも起こる、加齢に伴う「生理的な物忘れ」で、心配する必要はありません。

 生理的な物忘れは、主に「想起」の部分がうまくいかないために起こるので、じっくり考えたり、教えてもらったりすると、思い出すことができます。また、体験や出来事の一部だけを忘れるのも特徴です。生理的な物忘れでは、本人に「物忘れが多い」という自覚があり、大事なことはメモをとるなどで対応するため、社会生活への適応は十分可能です。


病的な物忘れ


 「病的な物忘れ」を痴呆といいます。日本人の痴呆の約8割は、「アルツハイマー型痴呆」と「脳血管性痴呆」で占められています。この場合、「記銘する力」が特に障害されます。その結果、見たり聞いたりしたばかりのことを、記憶にとどめておくことができず、何度も同じことを聞き直したり、何度注意されても同じことを繰り返したりします。

 また、過去の記憶が失われたように見えます。そのため、よく知っている人でも、それが誰なのかわからなくなることがあります。しかも、現在に近い部分から記憶が薄れていく特徴があり、自分の子ども時代や若いころのことははっきり覚えているのに、最近のことが記憶から消えるという現象が起きてきます。病的な物忘れでは、本人に自覚がないことが多く、社会生活が困難になったり、不可能になることもあります。

 このように、「生理的な物忘れ」と「病的な物忘れ」は、まったく異なります。生理的な物忘れがひどくなって、痴呆になるということはありません。


「病的な痴呆」の診断


 痴呆が始まっても、本人が異常に気づくケースはほとんどなく、大半は家族が異常に気づいて医療機関を受診させています。医療機関では、痴呆を診断するために、次のようなことを行います。

 まず、患者さんにどのような症状が見られるのか、なぜ「おかしい」と思ったのかを、家族から詳しく話を聞きます。そうすることで、生理的な物忘れか、病的な物忘れか区別がつくこともあります。痴呆の程度などを調べるためには、知能テストを行います。「長谷川式」という知能テストがよく行われています。また、CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像)検査により、脳の状態を画像で調べます。アルツハイマー型痴呆では特徴的な脳の萎縮が見られます。このような方法で、痴呆が始まっているかどうかを、ほぼ正確に診断することができます。




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