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2000
04.27

胃癌治療ガイドライン

Category: がん(癌)   Tags:健康
日本胃癌学会がまとめた、日本で初めて病状別の標準的治療方針を示した「胃癌治療ガイドライン」。これにより、「医師と患者さんの相互理解が深まる」「患者さんの知識が深まり、治療法の選択や決定に役立つ」ことなどが期待されています。



胃癌治療ガイドラインがつくられるまで


 「胃がん」は、早期発見・早期治療により、患者さんの半数以上が完治しています。これは、さまざまな治療法が開発されたためですが、一方で、医療機関や医師により、選択する治療法が異なる場合があることも事実です。

 そこで、さまざまな治療法のなかから、がんの進行具合に合わせた適切な方法を、標準的に示そうとしたのが、この「胃癌治療ガイドライン」です。医師に対しては「適切な治療法の推薦」、患者さんに対しては「医師と患者さんの相互理解を深める」ことが、ガイドラインの目的です。つまり、医師が患者さんに標準的な治療法の情報を提供し、患者さんが治療方法を選択するときの参考にしてもらうわけです。


胃がんの治療法の実際


 胃壁は胃の内側から外側に向かって、「粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜」の5層構造になっています。胃がんは、まず胃の粘膜細胞に発生しますが、がん細胞の広がりが粘膜下層までの場合を「早期がん」、その下の固有筋層より深く達しているものを「進行がん」といいます。早期がんは、進行がんに比べてリンパ節などに転移する割合は少なくなります。胃がんの主な治療法は、次のとおりです。

(1)内視鏡的治療……口から内視鏡を入れて、病巣を観察しながら、内視鏡の先端についたワイヤーでがん組織を切除する。開腹も全身麻酔も行わない。粘膜内にある小さいがんの場合に限る。

(2)外科療法……胃がん治療の基本となる外科手術で、胃の一部、または全部を切除する。病状によって、周囲のリンパ節の切除や、食べ物の通り道の再建法などを組み合わせる。

(3)化学療法……抗がん剤による治療。現在、単独でがんを治癒させる力はないが、手術後に再発した場合や手術で切除しきれない場合に行われている。

(4)集学的治療……手術と化学療法の組み合わせ。化学療法は、手術後に再発予防のために行われる場合と、手術前に病巣を小さくするために行われる場合がある。


患者は胃がん治療ガイドラインをどう利用するか


 ガイドラインは、胃がんの治療方法の種類とそれに適応するがんの状態、進行度別の治療法の選択などを示しています。主な標準的な治療法は、次のとおりです。

(1)粘膜にとどまっている早期がんで、直径2cm以下の場合……「内視鏡的治療」が推薦される。リンパ節に転移している可能性が極めて低いので、リンパ節切除は行わない。

(2)粘膜下層に広がっている早期がんで、リンパ節転移の可能性が低い場合……悪性度の低いがんなら1.5cm以下、悪性度の高いがんなら1cm以下の場合は、切除部分が少ない「縮小手術」が推薦される。

(3)リンパ節に転移し固有筋層にまで広がっている進行がんの場合……「胃の3分の2以上とリンパ節の切除手術」が推薦される。

 治療方針の最終的な選択権は、医師ではなく患者さん自身にあるので、患者さんが治療方法を選択するときに、このガイドラインが役立つと考えられます。もちろん、ガイドラインは標準的治療を推奨したものですから、治療は医師と患者さんの「インフォームドコンセント(説明と同意)」に基づいて行われるべきことはいうまでもありません。

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